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この辺で、〜ひと息〜  ・・・海への想い
幼い頃、家族で水族館へ遊びに行ったときに観たイルカショー!水中を泳ぎ、飛びまわるイルカの美しい姿に魅せられ、親にせがんでは何度も水族館へ連れて行ってもらったこと、いまでもふと、思い出すことがあります。

「人間は、水中では自由が利かないのに、イルカはどうして自由に泳げるのだろう?」

楽しみながらも驚く好奇の目は、今に考えてみると"海を想う"ことのはじまりであったような気がします。

さて、水中で呼吸ができない人間が、何故そこまでして水中へ潜りたがるのか?
「そこに海があるから」と答える方もきっと多いはず。
私が潜ることに関心を持ったのは、ジャックマイヨールさんとの出会いからであります。
彼がモデルとなった映画「グラン・ブルー」を見てさらに興味が湧き、何よりも彼の言う「自分がイルカになったと感じた時に潜るのです」の言葉が強く私の心を打ちました。
彼は、潜水の前に瞑想をします、その表情はとても安らかであり穏やかであります。また、水に身を委ね、流れに任せるその姿には、一切の抵抗も感じられません。彼が感じている深い安らぎを、私も体験してみたいと思い、ダイビングを始めました。
なぜ潜るのか?―――私が敬愛するマイヨールさんの言葉を借り、同意の見地から意見を述べさせていただきますと、知られざるものへの探求心や異次元への冒険心、不思議さへの好奇心や神秘への憧れなど、理由は様々にありますが、その背景には「生命のふるさと=海」に対する素朴な望郷感があるようです。
私たちは、母の羊水の中で大切に育まれ、生まれてすぐに大気に触れるとオギャーと産声をあげます、肺呼吸による第一声です。私たちは、その瞬間に備えて羊水を飲み、呼吸の練習をしていたそうです。ですから、心の安らぎを求めるときや、新たな出発を望むとき、人が水中を指向するのは自然の摂理であるのかもしれません!
何かを決心するときには切実にそう感じますし、特に、悲しい出来事があったときや辛く思うときは、不思議と海が見たくなります。
誰もが疑問に思う事ですが、皆さんは何でだと思いますか。

ジャック・マイヨールの言葉
「呼吸は、大宇宙の母とその子宮の中で育まれている私達とを結ぶ、へその緒の様なものだ。」

 

水中世界への扉

ジャックマイヨールに憧れて、はじめたダイビング!
いつかイルカのように、自由に潜れる日が来るのだろうか?

私たちが水中を覗くには、少なからず3つの方法があります。
潜水用具を装着して直接水に触れる方法と、潜水艦などに乗り、間接的に水中に入る方法、それと水族館です。最近の私は、もっぱらスノーケリング三昧ですが、水に身を浸して、思いっきり泳ぎまわりたいという私の夢は何ら変っておらず、海への憧れは、歳を重ねる毎に強くなるばかりです。
水に浸からなくとも、水中世界を体験できる水族館はとても素敵なところです。
新江ノ島水族館との協働活動の中で気付いたこと、それは将来を担う子供たちが大水槽を前にして、同じく海への想いを抱いていることに深く感動しました。この同士たち、嘗ては私も同じく"海を想う"ことのキッカケになったのは水族館なのですから・・・。まっすぐに夢を育み、そして水中世界をいろんな方法で楽しんでもらいたい、そう願っています。
スクーバダイビングの出現により、専門的であった潜水分野が多くの人に開放されました。
人も魚のように自由自在に行動ができるようになり、誰でも水中世界を楽しめるポピュラーなスポーツとして普及し、人類の夢のひとつが実現しつつあります。特に近年では、先人たちの弛まぬ努力や経験のもと、新たな潜水器材や手段が開発され、ますます一般的になったと言えるでしょう!
こうした文明の利器を使いこなすことは、より快適に潜るための手段です。然しながら、水中世界を楽しむには、健全な身体と精神、そして動物的な感覚を欠くことができません。これは正しく「自然と文明の調和」という現代テーマに即した活動であることを暗示していると思えませんか。
これから、スクーバダイビングの技術や知識を習得する皆さんに、その仲間に入ろうとしている貴方が、大自然とふれあいながら人間本来の動物的感覚を思い出し、大切さを知り、その感動や驚きをたくさんの人に伝えていただければ大変に嬉しく思います。

マイヨールさんは、素潜りで105メートルという記録を達成した伝説の人でありますが、何も真似て素潜りをしなくとも、誰もが水中世界を楽しむことができる時代となりました!

ジャック・マイヨールの言葉
「イルカは高度な知性を持ち、自然と完全に調和して生きている。その生き方から学ぶことによって私達も、自然と調和する道を知ることができる。」

 
ジャック・マイヨール Jacques Mayol, フランス (1927-2001)
10歳の時に、佐賀県唐津市ではじめてイルカと出会い、マイアミ水族館でイルカの調教を担当したことから、水中での泳法を体得する。その後フリーダイバーとして活躍しながら、イルカと人間との共存を訴えた。
(コラボサイト運営担当 斉藤一成)

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