医療機器を使用するのは、超音波検査、内視鏡検査とレントゲン検査です。超音波でイルカの胎児を観察したり、内視鏡でイルカ、ペンギンやウミガメの胃の中を調べたり、レントゲン検査でイルカやアシカのアゴやヒレを撮影したこともあります。今、私の悩みの一つは、これら医療機器の塩害対策です。検査をすると必ず塩がつき錆ますが、だからといって、飾っておくことも出来ません。
「人の薬を使うのですか?動物の薬はあるのですか?」と、よく聞かれます。考えてみて下さい。動物実験で効果があり安全性を試された薬を人が使い、それを海獣類に与えているのです、効かない訳がありません。ですから、ほとんどの薬、抗生物質、解熱剤やビタミンなどは、私たちが普段使っているものを、これらの検査結果から、イルカ、アシカ、アザラシやペンギンに与えています。
海獣類の健康管理が私たちとほとんど変わらないことがお分かりになりましたでしょうか?体温測定の回数だけなら、イルカやアシカの方が多いはずです。