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暖かな海では、お花畑のようにサンゴが密生しています。初心者ダイバーの頃、中性浮力をとれずに、枝サンゴに不時着した経験のある方は、樹木に思えたかも知れませんが、イソギンチャクやクラゲと同じグループの動物です。 |
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このグループは『刺胞動物』といい、口が1つだけ開いた袋状の体をもち、その口のまわりを触手が取り囲んでいます。触手とはクラゲでは足、イソギンチャクでは花びらのように見える部分で、刺胞という毒針がたくさん入っています。基本的にはその触手で餌をとらえ、口から体内に取り込み、消化して栄養を摂って生活しています。
生きたサンゴをよく見ると、表面に小さなイソギンチャクに似たもの(ポリプ)が、いっぱい付いているのが分かります。本当は、この一つひとつがサンゴ本体で、分裂を繰り返しながらクローンの群体をつくり上げているのです。
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| サンゴの食事
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浅い海で見られるサンゴの多くは、体内に褐虫藻という藻類をいっぱい棲まわせ、昼は触手を縮めて、褐虫藻が光合成でつくった栄養分を分けてもらっています。また、夜は触手を広げて、海中に漂うプランクトンを捕らえて食べています。このようにサンゴは、昼夜二つの方法で効率良く食事をしています。
一方、褐虫藻もサンゴの中にいることで、日当たりの良い場所が確保できて、刺胞によって外敵から守られる利点があり、共生関係にあるといえます。
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| サンゴの殖え方
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南西諸島では5〜6月頃の夜、満潮時にサンゴの産卵が一斉に行なわれます。たいへんな量の卵と精子で、翌日は海面に赤潮のような濁りが生じる程です。
受精した卵は、3日後に1o程のプラヌラ幼生となり、漂着した場所で成長を始めます。これを「有性生殖」といいます。
もう一つの殖え方は、折れたりした部分が分裂して、再びクローンの群体をつくる「無性生殖」です。 |
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| サンゴ礁とは |

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サンゴには、硬い石灰質の骨格をもつタイプ(ハードコーラル)と、柔らかな角質の骨軸や細かい石灰質の骨片をもつタイプ(ソフトコーラル)がありますが、おもにハードコーラルの骨格が堆積して出来た地形をサンゴ礁といいます。サンゴ礁は熱帯から亜熱帯にかけて分布する、地球上の生物がつくった最大の構造物といわれています。 |
また、褐虫藻と共生し、どんどん骨格を形成していくタイプのサンゴを『造礁サンゴ』と呼びます。中でもイシサンゴ類は造礁サンゴ類の大部分を占め、世界に700種類以上知られていますが、南西諸島には約350種類が分布しているといわれます。
一般に、その形は波の影響が強い場所では頑丈なテーブル状に、穏やかな海中ほど繊細な枝状に変化します。
ちなみに「白いサンゴ礁」とは『サンゴの白化』を意味し、海水温の上昇によって、これらのサンゴから褐虫藻が出てしまい、石灰質の骨格が透けて見えることで、環境が元に戻らなければ、やがて死んでしまいます。また、天敵のオニヒトデやレイシガイダマシに食べられた部分も、骨格だけになるので白く見えます。
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| サンゴ礁が大切なわけ |
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複雑な地形により、多様な生物たちのすみかとなります。
・ 高波を弱め、豊かな砂浜をつくり、海岸を守ります。
・ 食料や建材、肥料などの資源ほか、重要な医薬品となりえる物質が豊富にあります。
・ 美しい景観をもち、観光事業や教育活動の場として利用されます。
そのほか、地球温暖化の原因となる、炭酸ガスの循環に深く関係しています。 |
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| 私たちに出来ること
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ここ十数年で、オニヒトデの大発生、止まらない白化、陸上からの汚濁水流入などにより、サンゴ礁は危機的状況にあります。
まず、好きな環境に関心を持って下さい。熱帯雨林や氷河、深海・・・どの環境もつながっています。そして、ゴミ分別、節電・・・あなたの何かしらの活動は、遠い海のサンゴ礁を守ることになるのです。 |